REPORT

吉川Family Presents「僕らの街から」vol.7
2014.11.1(土)
札幌 大通公演ホール
【Guest Act】FUNKIST / HAMBURGER BOYS
【支援先】みちのくKids・福島の子どもたちを守る会・LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO
【支援金額】¥204,980
【集客数】191名
  Vo.6を終えて1週間後。
吉川・TRIPLANE Vo.江畑、Dr.広田、C.I.Project Vo.河野 の4人が集まり、Vol.6の反省と今後の目標について話し合いました。
目標や進め方について、大枠の意見は一致しながらも、細部については合点が合ったという感触は得られませんでした。
それもあってかこの集いでは、Vol.7に向け「ここで1度、足並みを揃えよう」という結論に至ります。
主催である3組の仕事やスケジュールが今までになく慌ただしくなっている中、メンバーそれぞれが自分の持ち場をしっかり再確認することが必要と考えたためでした。
話し合い
  それから数日後、吉川と河野が再び話し合いの場を設けます。
先日の反省会で詰め切れなかった “足並みの揃え方” について、めずらしくお酒も飲まずに約2時間。
自分達のイベントを改めて把握し、それぞれがより自主的な行動をとれるように組織図を作ることにしました。
2人がA4の資料の裏に殴り書きした内容を、C.I.Project Gt.泉谷がしっかりとした “図” にまとめ、LINE の「僕らの街からグループ」に上げると、「了解です!」というレスポンスが一気に5通上がったのは面白い光景でした。


各担当を簡単にご紹介します。
■吉川典雄 ー 総合統括

TRIPLANE
■江畑兵衛 ー ステージ演出
■川村健司 ー 楽器・ステージ担当
■武田和也 ー お祭り担当
■広田 周 ー TRIPLANE 統括

C.I.Project
■河野玄太 ー イベント統括、C.I.Project 統括
■泉谷和宏 ー ネット展開・ポスター、フライヤー担当
■守屋翔平 ー 経理、会計・ポスター、フライヤー担当


  組織図効果は予想以上に大きな展開を生みました。
ネット担当・泉谷はオフィシャルホームページの作成を提案。お祭り担当・武田はグッツ制作企画を考案。ポスター、フライヤーも過去最高の配布率で配ることができました。
各々が今まで以上に自分で考え動くようになったことにより、イベントのボリュームは大きくなっていきました。

  そんな中、ライブの詳細もどんどん決まっていきます。
会場は今回も「大通公園ホール」。支援金も前回同様「みちのくkids」「福島の子どもたちを守る会」「LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO」へ送らせて頂くことにしました。
そしてゲストアクトは「FUNKIST」と「HAMBURGER BOYS 」の2組に決定。
「僕らの街から」の主旨をしっかり把握し「是非、参加させてください!」と言ってくださった両バンドの方々の気持ちがとても嬉しかったことを覚えています。
これらを踏まえ、Vol.7の開催日が11月1日(土)に決まりました。

  開催日まで1ヶ月を切った10月上旬、TRIPLANE が帰札したタイミングで久しぶりに全体ミーティングを行ないました。
メンバー全員が揃い話し合うのはおそらく約2年ぶり。LINE のグループ内で日常的に経過報告や意見を投稿し合っているとはいえ、やはり顔を合わせた話し合いを超えるものはありません。
“言葉” と共にその “温度” を感じ合えたことにより、Vol.7はもちろん、それ以降の実施に向けてとても良い集いになりました。

  迎えた11月1日、開催当日。
前日からビジュアルアーツの生徒のみなさんを中心に設営された会場に、メンバーが入ってきます。
出演者・スタッフが全員揃ったタイミングでMC吉川がステージに上がり、1日の流れを確認。
その後ステージ進行は川村が指揮をとり、テーマソング「輪になって」のセッションリハーサル、各バンドのサウンドチェックと順調進む中、会場の細かな装飾は C.I.Project Dr.守屋が、1Fエントランス部分に設置した支援団体の紹介ブースは武田を中心に行ないました。
一方、楽屋ではオフィシャルホームページ開設に向け最後の追い込みをかける河野・泉谷。その後ろで「今夜の打ち上げ会場どうするよ!?」と意気込む江畑・広田の姿。 この日感じた団結意識は、間違いなく「僕らの街から」を立ち上げてから1番のものでした。

  いよいよ開演。
吉川・江畑・河野がステージに登壇しいつものように挨拶と主旨を説明。
そして開場と同時にリリースされた「僕らの街から ホームページ」と、この日から開始したオフィシャルグッツ企画についても紹介しました。

  ライブは HAMBURGER BOYS からスタート。ユーモア溢れる楽曲で会場を盛り上げます。
それを受け、C.I.Project が得意のキャッチーな楽曲と緩急あるステージを披露。熱い想いから成る魂の言葉と共にパワフルなライブを魅せたFUNKISTと続き、最後は TRIPLANE。感情を揺さぶられる彼らのステージは会場を大いに沸かせました。

その後、恒例となった「輪になって」の大合唱。
ステージに出演者が全員上がり、会場にお越しになられたみなさんと一緒に手を振り歌うこのシーンは、何度見ても胸が熱くなります。
それは今回も例外ありませんでした。

  “足並みを揃えよう” と臨んだ「僕らの街から Vol.7」も無事終了。メンバーそれぞれの意識変化を強く感じることができた大きな回でした。
その傍ら目を背くことができない出来事も。
Vol.1の開催以来ずっと右肩上がりだった集客数がここにきて減少してしまいました。ショックでした。
プロモーションが悪かったか?はたまたこれも風化の一辺か?
各々色んな意見が出た後、打ち上げの帰り道。「自分達にもっと影響力があれば…」と肩を落とす河野に「それはみんな一緒だよ。頑張ろうぜ。」と、その肩を抱き歩く姿が印象的でした。

  2011年3月11日から3年半。
時と共にその被害のカタチも変化する中、未だ苦しみ悩んでいる人たちがたくさんいます。
その上で僕達は何ができるのか?
現状を把握し、本当に僕らができることしっかり考え、Vol.8へ向けて出発したいと思います。
「吉川 Family Presents『僕らの街から』 」も、その支援の仕方・メッセージの送り方を変えていかなければならない時なのかもしれません。