REPORT

吉川Family Presents「僕らの街から」vol.8
2015.5.17(日)
札幌 大通公演ホール
【Guest Act】JARNZΩ / 桜庭和
【支援先】みちのくKids・福島の子どもたちを守る会・LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO
【支援金額】¥180,901
【集客数】181名
 目の前に大きくあった課題を克服できたという多少の安堵の中、vol.7の打ち上げの席でTRIPLANE Vo.江畑からC.I.Project Vo.河野へ「早々に首脳会議をやりたい」という意見が。
翌日、河野から吉川へ電話。江畑の意向を伝え日程調整を計るもなかなかタイミングが合わず、結局 SNS LINEで意見交換をすることに。
展開の仕方を見直したい江畑と、イベント継続に向け運営資金など現状を視野に入れながら話す吉川。熱く濃い内容に河野は文字だけの話し合いは不可能と判断し、どんなカタチでもいいから顔を見て話し合おうと提案。

 vol.7 開催から1ヶ月が経った2014年12月1日。Skypeを用いて首脳会議は行なわれました。
僕らは “何を目指し、何のためにこのイベントを行っているのか”。
基本的なイメージは一緒でも、改めて話し合ってみると二歩目・三歩目の段階で微妙なズレが生じていることに気付けました。
「東日本大震災の影響を受けた人々・子供たちの未来や笑顔を守るため、そして何よりも震災を風化させないため」というテーマを再確認し、改めてこの旗のもと動いていこうという結論に至ったのは、話し合いを始めてから約2時間後のこと。
メンバー間で当たり前に周知していると感じていたことを再確認できたことは大変大きく、大切な一歩でした。

 一方、vol.7のオープニングにて お祭り担当:TRIPLANE Ba.武田より発表された「『僕らの街からオリジナルタオル』デザイン募集」の企画は順調に進行。
思いが詰まった様々なデザインがたくさん集まり「いやぁ、どれもいいから迷っちゃうよねぇ☆」と思わずニンマりのお祭り担当さん。
そんな中、今回選ばせて頂いたのはコチラ。

青森県の白山幸江さんのデザイン。素晴らしいタオルができたと思います。
今回は第一弾として採用させて頂きましたが、他のデザインも今後の企画で使用させて頂く可能性もございます。
エントリーしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 嬉しいことは続きます。
FM North Wave などでお馴染み Dj Tuck Hersey さん率いる「Better Days Project」のみなさんとの出会いです。
形は違えど、同じ志しのもと同じ環境、同じ北海道で活動されているBetter Days Project のみなさんに大きなアドバイスと勇気を頂きました。

 vol.8 開催に向け、詳細も決まって行きます。
シンガーソングライター「桜庭 和さん」とアカペラグループ「JARNZΩ」が今回のゲストアクト。
共に北海道出身のアーティスト。僕らの街からメンバーと日頃から親交の深い2組をお迎えるすることができました。
支援金は今回も「みちのくkids」「福島の子どもたちを守る会」「LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO」の3団体へ送らせて頂くことに。
会場も前回同様「大通公園ホール」に決定。と同時に開催日が5月17日に決まりました。

 準備が順調に進んでいた4月上旬。C.I.Project Ds.守屋が体調を崩します。
「僕らの街から」では経理や資料管理、当日は会場装飾など細かな部分を支えていた彼の離脱は大きく、大丈夫なのか?というムードが漂いましたが、総合統括・吉川の采配のもとメンバー全員がフォローし合い乗り越えることができました。また業務以外のところでメンバー離脱に悩む C.I.Project の河野・泉谷の心をそっと労る吉川やTRIPLANEの姿に、このチームの強い絆を感じました。

 迎えた開催当日。
会場は前日からビジュアルアーツ専門学校の生徒のみなさんが設営に協力してくださったおかげで、素晴らしいスピードで仕上がっていきます。
今回はステージに向かって右側の客席部分に特設ラジオブースを設置。
会場にお越しくださったお客様が、感想や質問をリアルタイムでそのブースに送れるシステムを導入し、転換時はその声や、ミュージシャン同士のアコースティックセッションなどをラジオの公開生放送風にお届けすることにしました。

 出演アーティストが会場に入りリハーサルスタート。TRIPLANE Gt.川村の指揮のもと順調に進み、あっという間に開演ブザーが会場を包みます。

 暗転の中ステージには今回出演するボーカリスト8人の姿。
緊迫した空気感の中「JARNZΩ」がアレンジしてくださった、テーマソング「『輪になって』アカペラバージョン」を披露。今日しか聞けないスペシャルハーモニーから「僕らの街から vol.8」がスタートします。

 その後、C.I.Project、JARNZΩ、桜庭 和、が素晴らしい演奏を披露。転換時のラジオブース企画も合わせ、会場は大いに盛り上がりました。

 トリを勤める TRIPLANE のセッティング中、ラジオブースにはスペシャルゲストとしてTuck Hersey さんが登場。

 TuckさんはBetter Days Project の取り組みの1つである太陽光発電について説明。なんとそのシステムを今回会場に持ってきてくださったということで、TRIPLANE の演奏は太陽光エネルギーを用いて行なうことに。
素人でもわかるレベルで音が鮮明且つ立体的になり、その迫力とライブパフォーマンスに出演者・スタッフ・オーディエンス、全員がいい表情になっていたのが印象的でした。

1つになった会場で、最後は恒例の「輪になって」大セッション。
涙が込み上げてくるほどの感動で「僕らの街から vol.8」は終了しました。

 “時代は時と共に変化する”。
良く聞く言葉ですが、1つのことを定期的に行っていると、その言葉の意味を再確認することができます。
主催3組の日常も例外なく激しく変わって行く中、風化していく現実にこのイベントを通じてどんなアプローチができるのか。イベントを開催するだけではなく、広がりや周知率をあげる方法はないのか?それが今の我々のテーマです。
打ち上げの席で「開催の度にホントに何か起こるなぁ!」という吉川の言葉に一同が笑う光景が、やけに頼もしく、誇らしく感じました。