REPORT

吉川Family Presents「僕らの街から」vol.1
2011.7.4
札幌 dining&Bar Dino
【支援先】根室中部湾漁協
【支援金額】¥121,660
【集客数】60名(SOLD OUT)
  2011年3月11日。東日本大震災が起こったあの日。
いつも、事ある毎にすすきのでお酒を酌み交わしていた3組。
札幌在住の吉川典雄・C.I.Project はもちろん、東京に住むTRIPLANEもキャンペーンの為たまたま札幌に帰ってきていました。
日本中がパニックに陥る中 僕らも例外ではなく、震災直後にとった行動・送ったメッセージは3組それぞれが違うものでした。
  それから約2ヶ月後の5月中旬。
被災地はもちろん日本中がまだ混乱に包まれる中、僕らはいつものように集まり、いつものようにお酒を注文し乾杯をしました。いつもと変わらぬ空間の中、誰からともなく話題が震災についてになったことを印象深く覚えています。
「オレ達がするべきことは何なのか?」
「オレ達が本当に出来ることは何なのか?」
それぞれがこの2ヶ月で経験したこと・思ったこと・感じたことをぶつけ合い語り合った結果、「被害の大きい東北に日本中の目が向くなか、北海道にだって被災者が居る。『北海道に住む僕らだからこそ』『北海道に育てられた自分達だからこそ』できることを、会社・事務所関係なく、自分達だけで行なおう。」という結論を出しました。
お金の送り方も、寄付するまでの「義援金」ではなく、その先でそのお金がどう使われたのかを知ることが出来る「支援金」というカタチにしようと決めたのもこの日。

そして、「吉川 Family Presents『僕らの街から』」というタイトルに決めたのもこの日でした。

  2011年7月に実施した「吉川 Family Presents『僕らの街から』 Vol.1」は、先着60名限定で行ないました。
チケットの発券もなく、全て電話のみで受け付けた予約は、開始30分で SOLD OUT しました。
その収益は、津波によって海岸が抉られ復旧には3年はかかるという実害を受けた「根室中部湾漁協」へ全て送ることに決めました。

  当日の音響設備や会場の設営はもちろん、進行も全て自分達で行ないます。

開催日前日。

会場に椅子が定員数ないことが発覚。キレイな見落としでした。すぐさま会場近くの町内会館に交渉し、パイプ椅子50脚を無料でレンタルさせて頂くことに。当日のお昼過ぎより、みんなでパイプ椅子をかつぎ、直線距離約100mを数往復し運んだことを覚えています。

  本番は吉川のMCからスタート。
TRIPLANE Ba.武田がこの日の為に作ったオリジナルカクテル「イチバンボシ」が会場を彩ります。C.I.Project のアコースティックライブのあと、3組のトークショー。
トークショー内では、支援先である「根室中部湾漁協」の方と電話を繋ぎ、被害の状況と今後の復旧の見通しについてお話を聞かせて頂きました。その後、オークション大会を経て、TRIPLANEのアコースティックライブ。
「自分達が本当に出来ることを」という想いだけで、ほぼ突貫で行なった「吉川 Family Presents『僕らの街から』 Vol.1」は大盛況で終わりました。

  打ち上げの場ではいつもハジける同メンバーですが、この日ばかりはこの時点で次回について想いを交差させました。
2012年3月11日が日曜日だということを知り、その日にvol.2開催を目指そう!という話になったのもこの時でした。