REPORT

吉川Family Presents「僕らの街から」vol.4
2013.3.3(日)
札幌 PENNY LANE24
【Guest Act】月光グリーン/phatmans after school
【支援先】みちのくkids
【支援金額】¥173,975
【集客数】290名
 「僕らの街から」を初めて約1年半。
主催である吉川典雄・TRIPLANE・C.I.Project 、それぞれの立ち位置に少しずつ変化が見えてきました。
東京に住む TRIPLANE メンバー全員での札幌帰郷が少なくなっていたこの頃、「僕らの街から ミーティング」はVo.江畑がキャンペーンなどで単独で帰ってきたタイミングで、吉川、C.I.Project Vo.河野の3人が集まり話し合う。それを SNS「LINE」で作った「僕らの街からグループ」内で報告するというカタチが多くなっていました。
 「今後は広げていくことも重視していこう」という新テーマを掲げたのはこの時期でした。

  そのためにまず最初に SNS「facebook」内に「『僕らの街から』 公式 facebook ページ」を設けました。
それまで公式な情報を発信する場がなく、告知すらもそれぞれのHPやブログ・twitter などでしか行なっていませんでした。facebookを選んだのは、リアルタイムな情報と公式な発表を同時に発信することの出来る、昨今一番身近なメディアであると判断したためです。
  次に行なったのはポスター・フライヤーの制作。
前回、フライヤー制作を C.I.Projectの Dr.守屋が担当しましたが、イベントの告知レベルをより向上させるため、用紙を通して “伝える” という技術を職業とするプロのデザイナーに発注しました。
  テーマソング「輪になって」もレコーディング。オケ作りは東京で、歌は東京・札幌に別れて録りました。最後の合唱の部分は 札幌 あすなろ保育園 の園児のみなさんにも協力して頂きました。幼いながら主旨を理解し一生懸命歌うその姿に胸が熱くなりました。
  また嬉しいことにこのイベントに賛同してくださる企業も現れ、その中の1つである「とくナビ札幌」様は貴社がもつ新聞広告枠に、「アークスグループ」様と「アークスRARAポイント提携自動車学校」様は、北海道・東北地方に6万3000部配布される「RARA通信」に広告を入れて下さいました。これは僕らにとって、とても大きな勇気になりました。

一方、今回のゲストは北海道出身の「月光グリーン」と「phatmans after school」。
いずれも吉川が以前担当していたコンテスト番組「ライブスピカ」に出場、チャンピオンに輝き、その後デビューしたバンドです。
TRIPLANE、C.I.Project Vo.河野 も同様の経歴があり、まさに “吉川 Family ”。キレイな「ライブスピカ カルテット」で臨むことが決まりました。

  ポスター・フライヤーが完成したのは2013年1月中旬のこと。札幌組(吉川・C.I.Project)が自ら札幌市内をまわり配布活動を行ないました。このイベントを通じて、市民の方々と直接接したのはこのタイミングが初めてでした。
チャリティーイベントと知り快く掲示を了承してくださる方が多い中、「まだやってるの?」と悲しい言葉を発する方もおり、現状をリアルに感じることができました。

  その他もろもろの準備は前回を倣って比較的順調に進み、迎えた開催当日。
会場入口横の物販スペースには、被災地の瓦礫から作られた「瓦Re:KEY HOLDER」の販売が行なわれていました。

そんな中、MC 並びにこのイベントのボスである吉川の体調が万全でなく、声を思う様に出せない状況。回復と温存のため、当日の指揮は C.I.Project Vo.河野が勤めました。
日常の仕事への取り組み方、この「僕らの街から」での責任と行動。そんな吉川の背中を我々メンバーは知っています。周りのスタッフの手を借りながら着々と準備が進む中、吸入器と向き合う吉川の姿に今までにない一致団結感が芽生えていました。

  そして本編がスタート。
今回は、吉川・江畑・河野が登壇します。
江畑と河野で「オレ達中心で話そう」と打ち合わせをして上がったステージでしたが、そこで吉川のスイッチが入りました。
「みなさん、ようこそお越し下さいました!」
いつもと変わらぬテンション。少しかすれ気味の声質なんて何も気になりません。そのままオープニングのご挨拶と主旨説明をしました。
挨拶を終え楽屋に戻る導線。「出ましたね、声。」と小さく語りかける江畑に、照れくさそうにうなずく吉川。その2人を見て、自身の出演に備えながら微笑みかける河野。3人の絆を感じた一幕でした。

 C.I.Project から始まったライブは、phatmans after school、月光グリーン と続き、最後の TRIPLANE まで勢い良くあっという間に駆け抜けて行きました。
大盛り上がりの会場。ステージには出演者が全員登壇しテーマソング「輪になって」の演奏です。
サビ部分、リズムに合わせ演者・お客様全員で手を左右に振っている時の一体感は非常に印象的でした。

イベント終了後、会場入口で販売されていた「瓦Re:KEY HOLDER」が125個も売れたという一報が入ってきました。
会場に起こしになった方々の半数が購入してくださったことを表すこの数字は、本当に嬉しかったです。

 時の経過と共に人も環境も変わって行く中、それは僕らも例外ではありません。
でもどんな状況でも変わらない絆と関係性から成るものが “仲間” というものだと感じた半年でした。
東日本大震災以降、未だ苦しむ方々にとってこのイベントがそのような存在になれるよう今後も続けていかなければ、と心にまた強い気持ちが込み上げました。